カレイディスト・ニューズレター vol.6 - 2025年9月号-
2025年9月5日、「カレイディストニューズレターvol.6」を発行・配信いたしました。
今回の「DEIトピック考察」は、弊社代表塚原がモデレーターを務めた大阪万博「Women Empowerment Summit 2025」および東京都主催『Women in Action』の両イベントに登壇された、コロンビア大学教授で『選択の科学』『Think Bigger』著者のシーナ・アイエンガー氏の講演から得た示唆をお届けします。

『Women Empowerment Summit 2025』
課題の中に未来を見出す、社会を前進させるイノベーションの発想力
『Think Bigger』でアイディアを生み出す方法とは?
- 問いの力が選択肢を広げる
課題の問いを立て、大きい課題を細かく分解し、小さい問題の戦略を組み合わせることでより良い選択が可能になる。 - 既存のあるものを組み合わせる力
新しいテクノロジーとは“ゼロから生み出す”ものではなく、“既存の選択肢を問い直し、有益なアイディアを組み合わせる力”であるという視点。 - 幅広い視野で成功のパターンを探る
専門分野に限らず業界内外の成功事例を横断的に探り、他分野からも戦術を持ち寄ること。
Think Biggerでは、自分にとって切実な問いを立てることが、イノベーションへの第一歩であることも示唆されています。このことをDE&Iの文脈でとらえなおすと、多様な個々人の問いかけから始まったイノベーティブなアイディアを、リーダーが受容できれば、組織やビジネスの進化につながるのではないでしょうか。
こうした問いを受けとめ、変化を促すリーダーの存在が、組織の進化を後押しします。カレイディストでは、そんな変革を支える「チェンジリーダープログラム」をご提供しています。
『Women in Action: Choosing Your Career』
逆境を乗り越えた経験から、選択こそが人生を切り拓く鍵
選択の力とは何か?
- 「自分で選んだ」と感じられること
選択とは、与えられた選択肢を選ぶことではなく、自分の価値や情熱に基づいて「意味のある選択肢を自ら作り出す能力。 - 選択肢が多すぎると、かえって選べなくなる
ジャムの試食実験やTinderのスワイプ数など、現代社会は選択肢過多による「選択疲れ」に陥っている。
女性のキャリアでは、入社時は意欲的に取り組める環境が整っていても、ライフイベント期には「家庭を優先するか、責任あるポジションに挑戦するか」といった葛藤に直面し、選択に迷うことがあります。アイエンガー氏は、こうした場面でこそ「意味のある選択」とは、自分の価値観や情熱に基づいて主体的に選ぶことだと語っています。
カレイディストでは、女性が自身の想いや目的意識を軸にキャリアを主体的に選び、次の一歩を踏み出すことを支援する、女性向けリーダーシッププログラムを展開しています。
シーナ・アイエンガー氏の講演を通じて得た示唆が、皆さまのキャリアや日々の選択、アイディア創出に少しでも力を与えるものであれば幸いです。