「ダイバーシティ」「エクイティ」「インクルージョン」の意味と本質、インクルージョンを醸成する「インクルーシブ・リーダーシップ」についての解説を通じて、カレイディストが考えるDE&Iのあり方をご紹介します。
ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンとは?
「ダイバーシティ(多様性)」「インクルージョン(包摂性) 」や「エクイティ(公正性) 」について、それぞれが意味するところをカレイディストでは以下のように考えます。
ダイバーシティとは
人が持つ特徴は内面的、外見的、多岐にわたること(目に見える・見えないに関わらず、様々な特徴)

エクイティとは
誰もが実力を最大限発揮して目的を達成できるように、一律に同じ対応をするだけでなく、一人ひとりの特徴や置かれている状況の違いにあった対応をすることでインクルージョンを推進し、実現すること




インクルージョンとは
多様なメンバーの一人ひとりの考えが尊重され、自身が組織の一員として受け入れられ、能力や強みを活かして貢献する機会が公平に与えられ、心理的安全性が保たれた中で挑戦できると感じられる状態であること
インクルージョンの本質:5つの要素
価値あるもの
として扱われる

人が、その固有の視点や才能によって称賛されたり尊重されたりしていると感じる
信頼される

人が、意味のある貢献をしたり影響力のある意思決定をしたりできる
自分らしく
あることができる

人が、周囲と異なっていようとも、仕事において自分らしさを出し切ることができる
心理的安全性
(寛容さがある)
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人が、異なる見方をしたり、ちょっとした誤りがあっても、それだけで不利益を被ることはないと感じられる
心理的安全性
(リスクをとれる)
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人が、困難な課題に取り組んだりリスクを取ったりする上で守られていると感じられる
なぜ組織運営にインクルージョンが大事なのか?
インクルージョンの必要性
どのような組織にとっても、インクルージョンは組織カルチャーの土台となっています。組織やチームの中で、心理的安全性が確保され、一人ひとりの能力が発揮されやすいインクルーシブなカルチャーを作っていくことで、個人のエンゲージメントが向上するだけでなく、多様な視点の融合により、新しい発想が生まれ、より良い意思決定ができる組織へと成長を促します。
インクルージョンを実現するためには
インクルージョンを実現するためには、従来とはスタイルの異なる「インクルーシブ・リーダーシップ」が必要です。リーダー一人が抜きんでるのではなく、チームに同化を求めるのでもなく、チームの一人一人の潜在力を最大限生かす「インクルーシブ・リーダーシップ」が、ビジネスの成長と革新の原動力になるのです。
インクルーシブリーダーシップとは?
インクルーシブ・リーダーシップとは、多様なメンバー一人ひとりを尊重し、それぞれの能力を最大限に発揮できるようにサポートし、職場にインクルージョンを創るリーダーシップスタイルを指します。
インクルーシブ・リーダシップのキーとなる5つの資質

アカウンタビリティ
Accountability
相手の状況・課題を十分理解することを通じて、相手が仕事を完遂できるようにする

勇気
Courage
前例などにこだわらず、信念に基づき行動する。正しい行動をとる人を明確にサポートする

寛容
Forgiveness
失敗を責めるよりも、失敗から学び、今後より良くできるように期待をかける

謙虚
Humility
自分の改善余地に向き合う。他者から様々な視点を取り入れて、より良いやり方をしようとする

エンパワーメント
Empowerment
相手が力を最大限発揮できるように成長の背中を押す