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    日経ウーマンエンパワーメントコンソーシアム主宰の「G20 EMPOWER:女性のリーダーシップとエンパワーメントを加速するアライアンス」での講演
  • 2021/11/30(Tue) 最近のイベント

    11月16日に 日経ウーマンエンパワーメントコンソーシアムが主宰する「G20EMPOWER:女性のリーダーシップとエンパワーメントを加速するアライアンス」の講演を行いました。リアルとオンラインのハイブリッド開催ということで、10社程度15名が会議室にリアル参加、残り30名程度がオンラインから参加されました。

     当日は、G20EMPOWERの共同代表である、アキレス美和子さん(SAPジャパン株式会社人事戦略特別顧問)が、「G20 EMPOWERとしての今年の活動状況報告」を、そして塚原が各企業における意思決定層の女性拡大に向けたヒントとして、「G20EMPOWER ジェンダーレンズサーベイ調査結果&実践」について講演しました。途中Q&A、ワーク、最後は座談会も行い、各社からの参加者と積極的な質疑応答や交流もできました。

     アキレスさんからは、2021年のG20 EMPOWERの日本が果たした活動成果として、副議長国として活動全般の意思決定やビジョンの策定に強く関与し、G20 EMPOWERベストプラクティス・プレイブック作成をリードされたことをご報告いただきました。また同ベストプラクティス・プレイブックの読み解きポイントもご解説いただきました。

    G20EMPOWERにおいて日本が貢献できたポイントとして、
    1.重要なことを見極め最初に手を挙げる、2.フレンドリーで率直かつ粘り強いコミュニケーション、3.信頼できるパートナーと協働、の3点を挙げられ、ジェンダーギャップからみた日本の立ち位置は芳しくないけれども、肩身が狭くてもためらわず、一歩前に出る!という姿勢で臨むことの大切さを伝えて下さいました。また、女性の活躍を国内の業界間での狭い比較でなく、グローバルに自分の置かれている位置を相対化して、考えることの重要性を強調されました。

     次に塚原からは、G20 EMPOWER ジェンダーレンズサーベイの調査結果及び実践について報告しました。意思決定層の女性比率を高めるために、人材のパイプライン全体を見た時のジェンダー観点で改善余地を考える「ジェンダーレンズ」の試みについて説明しました。
     同サーベイは、日本独自に策定されたジェンダー観点の12項目のチェックリストについて、企業が取り組み段階に応じて4つのスケール(課題認識→データの整備・分析→KPI策定→改善の成果)で自己評価します。
     日本のG20 EMPOWERのアドボケート21社・団体の回答の特徴として、採用、管理職、育休取得などはKPIの設定や成果が出ているケースは多い一方、執行役や取締役の男女比については強い課題感はあるものの、取り組みが進んでいないケースが多いことを指摘しました。
     また部署ごとに見ると、意思決定層に上がるキャリアパスとして、営業や開発のトップにはなかなか女性が上がれない、絶対数で見るとそもそも女性が少ないので相対評価だと選ばれにくいなど、女性が機会を逸している根本的な原因に目を向ける必要性について話しました。
     当日は参加者にも同サーベイをその場でワークをしていただき、自社の取り組みの状況を振り返っていただきました。

    後半の質疑応答では、「日本の女性に根強くある価値観に企業の努力だけでは難しいので、どうしたらいいのか?」、「ペイギャップが起きる構造について」、「管理職に女性比率を挙げたいが女性が就きたがらないというのは本当か?」など、ジェンダー問題に対する鋭い質問を多数いただきました。アキレスさんと塚原から、無意識の偏見から社会や組織が陥りやすい女性参画を阻む構造と共に、女性をエンパワーし、変革をもたらしていくためのヒントをお伝えしていきました。

     最後に、これから日経クロスウーマンの媒体で、各国のDE&Iの取り組みを読み解く連載を現地の担当者からの声も入れながら展開していく予定ですので、どうぞお楽しみにして下さい!

     

    ◆日経クロスウーマンの「日経ウーマンエンパワーメントコンソーシアム」G20 EMPOWERイベントリポート
    記事リンク

        (上)世界167事例を取り入れて自社の女性活躍推進を

        (下)男女平等の視点「ジェンダーレンズ」21社の実態調査

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