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カレイディストニューズレター vol.2を発行いたしました

2025/04/04(Fri)
2025年4月4日、先月の創刊号に続き、「カレイディストニューズレターvol.2」を発行・配信いたしました。
これまで、弊社メンバーと名刺交換させていただいた皆様にお送りしておりますので、ぜひ、ご一読くださいませ。

 皆様、こんにちは。今月もカレイディストのニューズレターをご覧いただき、誠にありがとうございます。今月のテーマは「インクルージョン」です。前回のニューズレターで取り上げた米国の反DEIの潮流についての第二弾をお届けします。

2025/4 のDEIトピックの考察

反DEIの潮流の中でも重んじられる本質的な「インクルージョン」

DEIの看板を掛け変えつつも、見失われていない本質とは


前回のニューズレターでは米国の反DEIの潮流について触れたが、今回はその潮流にあっても本質を見失わず「I =インクルージョン」に注力しようとしている事例について紹介していきたい。
米国の現政権の方針や保守系インフルエンサーの影響で、名だたる大手企業のDEIの方針転換に関する報道に接することが多い。しかし、その企業のDEIに対する姿勢を公表資料等でよくよく確認すると、表面的にはDEIの打ち出しを減らしつつも、「インクルージョン」や「ビロンギング(=帰属意識)」といったダイバーシティを支える価値観はむしろ強く押し出されているようなケースも見受けられる。


例えば、米国のマクドナルドでは、2025年初にDEIに関する数値目標設定の廃止、DEI部門の名称変更などを発表した。日本でも同社のDEI推進見直しに関する報道を目にした方も多いのではないだろうか。しかし、同時に同社の経営陣は「Inclusion at McDonald’s」を発表し、「インクルージョン」を同社の人材戦略を含むビジネスの根幹にある揺るぎないコアバリューとするコミットメントも示している。「インクルージョンをいち早く全面的に採用したことで、競争上の優位性が生まれた」、「帰属意識が高い社員はベストなパフォーマンスができる」など、戦略的に不可欠だというスタンスを明確にしている*1


米国では、2023年7月のアファーマティブアクションの違憲判決を受けて、企業は法的に適合したDEIの表現方法を模索している反面、インクル―シブな組織文化の堅持のために、DEIの本質に価値を置く姿勢を貫こうとしている企業も一定数あるように見受けられる。


多様な人材の活躍にインクルージョンが重要である理由


「インクルージョン」が実現された職場環境は、

・多様なメンバーの一人ひとりの考えが尊重され、

・自身が組織の一員として受け入れられ、

・能力や強みを活かして貢献する機会が公平に与えられ、

・心理的安全性が保たれた中で挑戦できると感じられる

状態であると我々は考える。


「インクルージョン」は組織カルチャーに深く根ざした経営基盤にかかわるものである。しかしながら、多くの組織では多様な人材の採用には注力しているものの、それぞれを活かすような仕事を付与する機会、多様な働き方を踏まえて力を発揮してもらう仕組みの構築は道半ばであるように見える。DEI推進のあり方が問われる今だからこそ、組織・ビジネスの成長へとつながる「インクルージョン」の実現にしっかりと向き合うべきではないだろうか。

*1出所:Our Commitment to Inclusion at McDonald’

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米国における昨今の反DEIの潮流に、米国企業の実際のスタンス、DEIを推進してきた日本企業の立場としてどう受け止めれば良いのか、グローバル企業の人事経験が長いアキレス美知子氏と弊社代表の塚原との対談形式で掘り下げていきたいと思います。


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